〜東欧女子ひとり旅①〜プラハで訪れるべき5つの場所

先月、ふと思い立って東欧を旅してきました。行く前に私がイメージしていた東欧=美しいけれど、どこか暗く冷たい感じのする未知のエリア。特にプラハに関しては、「北のローマ」「ローマ帝国の面影が残る古都」などのイメージは持ちつつも、新しいもの好きな私はどちらかというとパリやロンドンなどの西ヨーロッパに目が行きがちで、正直今まであまり食指が動かなかったのです。そんな私がなぜ興味を持ったかというと「東欧、すごくいいよ。住むチャンスがあればいつか住んでみたい。行ったことないなら一度見てきたら?」という夫の一言。フランス人の夫からすると、プラハやブダペストは同じヨーロッパでありながら、物価がとても安くて住みやすい、憧れの街なんだそうです。

ビジネス旅でもないひとり旅、しかも現地に知り合いが誰もいない、初めての街を訪れるのは本当に久しぶりだったので、なんだかドキドキ。結論、行ってみて本当によかった! 観光客が多く、開けた印象のプラハは治安も良く、夜に一人で歩いていても危険を感じなかったし(最低限の危機管理はもちろん必要です)、言葉に関しても英語がほとんど通じ、あまり良くないと聞いていた公共機関のサービスなども問題なく(日本ほど素晴らしくはないけれど)、予想以上にストレスフリーで過ごせました。今回は、そんな東欧ビギナーの私が行ってよかった!と思えた「プラハで訪れるべき観光スポット」を、独断と偏見のランキング形式でご紹介します。

TOP1  ストラホフ修道院
「え?なんでプラハで修道院??」とお思いの皆さん! なぜここがナンバーワンなのかというと、この修道院には”死ぬまでに必ず訪れるべき図書館”と言われる、世界一美しい図書館があるから。本が好き、海外のとくに教会図書館が好きな私にとってはまさに天国のような場所でした。12世紀半ばに、男性用の修道院として建てられたストラホフ修道院は、丘の上に立つ一見とても質素な修道院。知識や勉学を尊ぶプレモンストラー派の修道士が集ったこの図書館では、古今東西の約20万冊もの蔵書が保管されているそうです。
哲学の間
上の写真は、「人類の精神史」という名のフレスコ画が描かれた「哲学の間」。重厚感のある書架には高い天井までぎっしりと哲学や天文学、数学などの蔵書が収められていて圧巻。時を超えて伝承されてきた知の重みを感じます。
神学の間
半円の天井に施された彫刻が美しい「神学の間」。1500年代に作られたという地球儀なども残っていて、なんだかロマンティック。

図書館の廊下には、装飾デザインなど、文字が読めなくても楽しめる図鑑などの展示や海洋生物の標本なども。何度も戦争や災害に遭いながらも、人間の知の結晶である書物がこんなにもたくさん残っているなんて、本当に奇跡! 観光では本に触れることも、中に入ることもできませんが、この場所に立てただけで、なぜか神聖な気分になれたのでした。
ペトジーンの丘
プラハの街並みを一望できる「ペトジーンの丘」の上にあるこの修道院。この丘は市民にとってちょっとした憩いの場になっているようで、お弁当持参でデートしているカップルやジョギングを楽しむ人もちらほら。緑豊かで気持ちの良い場所なので、ぜひお散歩気分で訪れてみては?

TOP2  プラハ城
城マニア必見! 荘厳、という言葉がふさわしい、チェコで最も有名なプラハ城。ギネスブックにも登録されている世界最古のお城で、城の長さだけでも約600メートルもあり世界最大。かつては神聖ローマ皇帝の居城、今はチェコの大統領府のあるプラハ城。城だけでなく、聖堂(聖ヴィート教会)や王宮、離宮、庭園など様々な建物から構成されているプラハ城は、一見の価値ありです。
プラハ城1
入り口にある「ギガントの門」は、観光客でいっぱい。
プラハ城2
敷地内にあるチェコ最大の教会「聖ヴィート大聖堂」。見事なゴシック様式、チェコの有名画家、アルフォンス・ミュシャが手がけたステンドグラスは必見。
プラハ城3
百段以上あるんじゃと思われる、石畳の階段。プラハ城までの道のりは長く険しい。。。。息が切れて途中で座り込んでしまいました。城まで続くネルドヴァ通りには素敵なカフェやジェラート屋がたくさんあり、ちょっとしたお土産街にもなっているので、寄り道しながらのんびり行くのがオススメです。

TOP3 旧市街広場&周りの小道
プラハの心臓部とも言える旧市街広場は、大道芸人やアーティスト、観光客で溢れかえるにぎやかな場所。周囲は旧市庁舎、ゴシック様式のティーン教会やゴルツキンスキー宮殿、バロック様式の聖ミクラーシュ教会など、様々な建築様式の歴史的建造物のオンパレードで、なんだかお腹いっぱい、フルコースを食べた気分。
旧市街広場

旧市街広場の周りに広がる石畳の小道にはレストランやカフェ、ブティックが立ち並び、歩いているだけで楽しい発見がいっぱい。
お菓子1お菓子2
上の写真は、チェコの伝統的なおやつ「トゥルデルニーク」。シナモンやナッツ、粉砂糖がかかった熱々のコロネ(巻きパン?)の中にホイップクリームとバニラアイス、フルーツが入っていてとても美味しかった!
市場
旧市街広場からほど近い「ハヴェル市場」で見つけたフルーツのメガ盛り。約50コルナ(=約200円)。プラハの歴史的名所のほとんどは、この旧市街広場から徒歩圏内。どこへでも歩いていけるコンパクトさはこの街の魅力とも言えます。

TOP4 カレル橋
モルダウ川にかかるチェコ最古の橋、カレル橋。600年以上も使われている王宮と旧市街地を結ぶ交通の要であり、今は歩道橋として観光客に人気の場所。
カレル橋1
カレル橋3
この橋がユニークなのは、橋の両側に、この国の歴史を象徴する30人の偉人たちの彫刻が並んでいて、まるで野外ギャラリーのような雰囲気が漂っているところ。
カレル橋2
中でもちょっぴりおどろおどろしいルックスの「聖ヤン・ネポムツキー像」は触ると幸せになれる、という伝説があるそうで、私もしっかりと触ってきました。カレル橋4
お土産物の売り子や似顔絵描き、パフォーマーなどが観光客と入り混じり、朝晩いつ行っても賑やかなムード。この橋から見えるプラハ城も風情があって素敵です。

TOP5 音楽ホール
プラハにいる間、昔音楽の授業で習った「モルダウ」がなぜか頭から離れなかった私。(正確にはスメタナの「わが祖国」という曲)。いつもどこかしらから音楽が流れてくるプラハでは、クラシックに興味がない人でも、きっと好きになってしまう魅力があります。きっちり正装してオーケストラ、でなくても、街の小さなホールや教会でのピアノコンサートやジャズライブなど毎日何かしらの音楽イベントが行われているので、ぜひチェックしてみて!
音楽1
音楽2
私が行ったのは、旧市街広場に行くのに偶然通りかかった「スメタナホール」、アントニオ・ビバルディの「四季」のミニコンサートでした。周りは観光客ばかりでしたが、華やかなアールヌーヴォー様式のホールで聴くクラシック音楽に、優雅な気分になり「ああ、プラハに来てよかったなあ」としみじみ思えたのでした。

TOMOKO

TOMOKO TAKANO

Freelance Editor

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