Bonjour! 地元っ子気分で歩くパリの散歩道

約1年ぶりに、パリに行ってきました。
何度訪れても飽きることのない大好きな街、パリ。好き嫌いが分かれる街とはよく聞くけれど、死ぬまでに一度は住んでみたい、、、! パリ(郊外)出身の夫は、「パリなんて邪悪な街だ。税金は高いし、家は狭いし高いし、人はスノッブだし、、、パリが好きだなんて君って本当にポッシュ(=気どり屋)だね」なんて嫌味を言ってきますが、何を言われようと好きなものは好きなのです。エリアごとに住んでいる人々も、街の雰囲気もがらりと異なるのがパリの面白さ。今回は、私がパリ滞在時に必ず行く定番のスポットを、たくさんの写真とともにお届けしたいと思います。

【8区】Parc de Monceau モンソー公園
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ブルジョワ階級のパリジャンが多く住む8区の閑静な高級住宅街の中に佇むモンソー公園。数多くのアーティストたちが通い、映画『パリ・ジュテーム』のロケ地にもなった、こじんまりとした公園ですが、緑が濃く、静かでロマンティック。ベンチに座ってぼーっとしているだけでとてもリラックスできる不思議な公園です。敷地内には美しい芝生や古代遺跡風のオブジェ、滝、日本の燈籠などもあり、観光客が少なめ。パリジャンの普段の生活が垣間見れます。

【3・4区】Le Marais マレ地区
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パリの3区と4区、セーヌ右岸のマレ地区は、もともと多くの貴族が住んでいた閑静なエリアで、お屋敷を改築して建てられた小さな美術館や独立系のおしゃれなブティックが多く軒を連ねるパリの流行発信地。ファッション、食、ライフスタイル雑貨などすべてにおいて感度の高いショップが多く、歩いているだけでも楽しい気分になります。
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上の写真はマレ散策のついでに立ち寄りたいヴォージュ広場。赤レンガ造りの36のパヴィヨン(館)に囲まれたこの広場は、フランス革命前は「王の広場」と呼ばれ、貴族たちの社交の場だったそう。
メルシー
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マレの中でも絶対外せないのがセレクトショップ「MERCI」。ちょうどセールの時期だったので久しぶりに服や雑貨を大量買い。ファッションだけでなく、こちらの2階にあるライフスタイル売り場も、とてもセンスがよく大好きです。

【6・7区】La Seine~St-Germain des Pres~Rue du Bac
セーヌ左岸~サンジェルマン・デ・プレ~バック通り
リヴゴーシュ
右岸派、左岸派という表現があることをご存知ですか? 「左岸派のためのパリ特集」「左岸人を刺激する○○○」なんてタイトルの記事を女性誌でも見ます。パリでは、セーヌ川より北・南によって共有する文化、ライフスタイルが分かれます。簡単にまとめると
右岸(Rive Droite)・・・・貴族文化、前衛的、経済の中心。セーヌ川より北のエリア。ルーブル美術館(1区)、オペラ座(2・9区)、マレ(3・4区)、シャンゼリゼ、マドレーヌ地区(8区)、トロカデロ(16区)など。
左岸(Rive Gauche)・・・・庶民文化、古典的、文化の中心。セーヌ川より南のエリア。カルチエ・ラタン、ソルボンヌ大学(5区)サンジェルマン(6区)モンパルナス(14区)など。
昔ながらの左岸人種は、左派(社会党支持)で、新聞は「リベラシオン」を読み、作家や評論家、ジャーナリスト、映画関係者などが多く住み、新しいものよりも古いものを大切にする、ブランド品は嫌い、オーガニックを好み、ファッションはノンシャランなスタイルが主流etc.などの特徴があるそう。「セーヌ左岸で頭を使い、右岸でお金を使う」なんて言葉も。さて、私はどちら派だろう、、、?? そんなことを考えながら、左岸沿いを歩きます。
comptoir
Odeon(オデオン)駅の方へ歩いていくと、近くに大好きなビストロ「Le Comptoir」が。いつ来ても行列ができている人気ビストロです。
サンジェルマン
ランチのあとは、サンジェルマン・デ・プレ方面へ。このあたりの静かで落ち着いた雰囲気が大好きです。女優のカトリーヌ・ドヌーヴが住むというアパルトマンや、老舗カフェ「Café De Flore」の前を通り過ぎ、7区のバック通りへ。
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フラットシューズのお店「Chatelles」やクレープリー「Le Bac a Glaces」など、この通りは私好みの小さなお店がいっぱい。
ボンマルシェ
靴売り場
バック通りの締めは、左岸マダム御用達のデパート「ル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュ」。ここの靴売り場は広くて、綺麗でまさに天国。パリのグルメをお探しの方は、お隣にある食料品館「ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ」へ。ありとあらゆる食材が手に入るので、こちらも必見です。

【7区】Tour Eiffel   エッフェル塔
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定番の散歩コース、といえばやっぱり絶対に外せないのがパリのシンボル、エッフェルタワー。広大な庭園、シャン・ド・マルス公園側から進んで真向かいに見るパターンと、後ろにあるセーヌ川から逆向きに見るパターン、どの角度から見ても美しくて、見るたびに、‟ああ、パリに来たんだなあ“とテンションがあがります。鉄骨の構造を大胆にむき出しにした外見がユニークなエッフェル塔。あまりに奇抜な外見のため、建設当時、世論は賛否両論だったよう。否定派の中にはエッフェル塔に行けばエッフェル塔を見なくてすむという理由から「エッフェル塔の嫌いな人は、エッフェル塔に行け」という、フランス人らしい?シニカルなことわざも生まれたそうです。

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エッフェル3
エッフェル塔がある7区はいわゆるマダムが多く住むパリ有数の高級住宅地エリア。閑静な雰囲気で緑も多く、この付近を歩いていると自然にすっと背筋が伸びるような、すがすがしい気分になれます。

サクレクール
最後に、パリ市街を一望できる、モンマルトルの丘よりこの一枚。18区の下町エリアに位置し、芸術家たちが愛してやまないモンマルトル。19世紀まではブドウ畑が広がる農村だったエリアで、ここは今でもどことなく素朴な雰囲気。風情のある小道や坂道が多く、いろんな人種の人たちが集まるにぎやかな雰囲気は、今までご紹介したエリアとはまた一味違った、パリの飾らない魅力を堪能できます。
エリアごとに、暮らす人々も、放つ雰囲気もまったく異なるパリ。自分だけのお気に入りのエリアをぜひ、見つけてみてくださいね!

TOMOKO

TOMOKO TAKANO

Freelance Editor

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