今回は、ドイツはバイエルン第二の都市ニュルンベルクについて書かせていただく。この町は、中世より多くの歴史の舞台となってきた重要な都市であった。その象徴は街の一番高い丘の上に立つニュルンベルク城である。いまだに、この町の旧市街は城壁に囲まれているが、第二次世界大戦中には空襲で、徹底的に破壊されたという。では早速戦後見事に復興した町を見てみよう。

まずはニュルンベルク駅を降り立つと、城壁とともに大きなタワーの横が旧市街への入り口となっている。そこをまっすぐ突き進んでいくと多くの建築物が戦前の往時を思い起こさせるように復元している。全体に明るい茶系で統一された建築物の街並みは、この町の歴史上の重要性を語るのには十分に重厚だ。

まっすぐに突き進んでいくと旧市街を真横に貫くペグニッツ川にかかる橋となる。ここから眺める景色もきれいだ。とても重厚なドイツ的な景観である。

橋を渡り切ると町の中央広場へと出る。ここには教会や旧市役所など重要な建物が集まっていたようだ。

そこにはまた、シェーナーブルンネンと呼ばれる美しの泉がある。そこにはそれを回すと幸福になるという真鍮製のリングがかかっている。多くの人が触っている。しかしそれはレプリカであるらしい。

この中央広場を過ぎるとまっすぐに来た通りも急な登坂になってき、正面にはニュルンベルク城が見えてくる。

急な坂道を上り、どちらかというと砦に見えるその城の中に入っていく。

やはりこの城は、このあたりで一番高いところに建てられていた。街のすべてが、この城の上から見えるようになっている。神聖ローマ帝国皇帝をはじめ、多くの権力者が住みたがったというこの城は、自分が最高の地位にいることを感じるのに最高の景色を提供していたのだ。