みなさん、この春、コロナウィルス騒動で多くの方が海外旅行をあきらめたのではないでしょうか?自分は今こそ、この海外からの観光客が少ないこの時期こそ国内旅行のチャンスだと思っております。そんな中、今日ご紹介するのは、長野県南木曽町です。ここ南木曽町は、東京、大阪、名古屋のいずれの都市圏からも三時間あれば到達できる距離にも関わらず、遠くの山郷の風情が味わえ、しかもそこには日本を代表する歴史の道中山道が走っています。今回は島崎藤村の生家もある岐阜県馬篭宿からこの旅をスタートさせることにいたします。
この馬篭宿は、JR中津川駅から20分ほどでつきます。上の写真のように宿場町としては珍しく傾斜地に立地していて、写真奥に向かって結構な登り坂となっていますが、きれいに往時の宿場町の姿を残しています。ここからいよいよ中山道の中でも木曽路と呼ばれる区間が始まります。
馬篭宿から登り道を上っていくと峠のバス停に行きつきます。ここからは長野県南木曽町となり、中山道は急な下り道となっていきます。
全く民家も何もない山の中を下るのですが、日差しがよく入る林で森林浴気分での歩行が楽しめる気持ちが良い道です。
途中、名もなき道祖神があったり、大木で敬われている樹齢何百年の木があったりと、この道ならではの伝統を感じながら歩を進めることになります。
またこの道は一流のハイキングコースでもあります。滝や渓流がこの道のいたるところで見ることができるのです。
そもそも、この中山道は徳川時代に将軍の命を受け作られた五街道の一つで江戸から京都を結ぶためのものでありました。大名行列が行き交えるように馬二頭がすれ違えるだけの幅を持たせて作らせたということです。江戸京都となると我々はすぐに東海道を思い浮かべるのですが、実際の通行量は中山道のほうが大名行列も含め多かったということです。理由としては東海道よりもその旅程にかかるコストが二割ほど安く済んだからだといわれています。そのほかにも東海道を遮る安部川や大井川のような大河、あるいは熱田から桑名の間の七里の渡しのように馬では渡れなかったり、増水で足止めを食わされるような場所もなかったからだと言われています。
また、山間部を走る中山道の特徴としては、冬の積雪や山の冷涼な気候、天候の変化があげられます。そのため、中山道には、東海道に比べ多くの茶屋が設けられていて、二里おきに茶屋がおかれたといいます。そこで、旅人たちは、暖を取ったり、天気が良くなるのを待ったりと休息をしたといいます。
また、この中山道の面白いところは、ところどころ鐘が設置されていることです。これはこのあたりに出没する熊を追い払うために用意されているもので、この鐘をならしながら進むと熊に襲われずに済むとのことです。
こうして、ハイキングがてら中山道を歩いていくと、やがて我々の目的地である妻籠宿にたどり着きます。
この宿場町は、70年代から町並み保存が行われ、76年度には、国で初めての重要伝統的建造物群保存地区にに選定されたほど往時をよく保存しています。江戸時代からの街並みが、そのまま残されていて、よくあるそれらしき町並み保存とは大きく違っています。
町の博物館となっている脇本陣やその町並みを歩いていると、往時からの日本の伝統や文化の高さをうかがうことができます。
町の通りにある、花や、看板、家屋の一軒一軒に町並みのための細心の注意を見て取ることができます。
都市圏からも行きやすい場所で、しかも女性の足でも十分歩きやすい道なので、一度行ってみられるとよいでしょう。
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