南半球に浮かぶトンガ王国。その中でもババウ諸島には、ザトウクジラが南極方面・南氷洋より出産・育児のために戻ってくることから、毎年たくさんの親子を含むクジラが目撃され、特にババウはクジラの町として海洋哺乳類ファンとってはたまらない地域となっています。また世界でも珍しく、そのクジラたちと一緒に泳ぐことができるというものババウ。今年の夏もそのババウにてクジラのガイドをしてきたので、そのことについてお話しています。今回は「親子クジラと一緒に泳ぐには?」の続き。Part1はこちらからご覧ください。https://my-edition.net/archives/4913
その後も徐々に徐々に、距離を縮めました。最終的には、母親は子供に危害を加えるような生物ではないと認識してくれたのか、かなり近寄れるように慣らすことができ、“しょうがないから一緒にいてもいいわよ”と受け入れてもらえたようで嬉しかったのを覚えています。母親が安心すると、子クジラの警戒心も取れ、息継ぎをする時に、こちらの様子を見に近づいてくるようになりました。じっーとこちらを見つめ、何者かを観察しているよう。
やっと親子と近づいて遊べるようになったところで、私たちの持ち時間が終了。1隻の船が1組の親子と泳げるのは、1時間半とルールで決まっているのです。これからという時に時間が来てしまうのは正直悔しかったですが、ゲストが「近くで見れた!」と言ってくれたとことは嬉しかったし、何より、「クジラって本当に急に近づいちゃダメなんですね。どんどん慣れていくのが、見ていてわかりました」と言ってもらえ、人間に慣れていく姿を見て、親子クジラを理解してもらえたことが嬉しかったです。個体によっては慣れずに逃げてしまったり、最初っから警戒心の薄い母親もいるので、100%今回のことが正しいわけではないし、アプローチ法のマニュアルがあるわけでもなく、自分で考え、学び、取得するしかありません。トンガでホエールスイムを12年間行っている、師匠でもある越智さんも「こればっかりは感覚的なことだから説明はできない」と言います。だた、クジラの目を見ていると、「それ以上は近寄らないで」とか「あなただぁれ?」とか、「別に近寄っても私たち平気よ」などと言っているような気がしてなりません。そして“やはり嫌がっているかな”と思う母親に近づこうとすると決まって、“それ以上は来ないで”と嫌がる素ぶりをしてみせました。※それ以上近づかないでと手を広げた母クジラ
そのことに関して、「人間だって、ベビーカーに乗っている自分の子供に、得体のしれないカメラを抱えた人が突如近づいてきて、写真撮りまくっていたら、警戒して、うちの子に近づかないでよって言って逃げるでしょ?」と越智さんもよく言います。そりゃそうだ(笑)その日一番始めに親子を見つけた船が、その親子と泳ぐためには、クジラを慣れさせなくては行けなく、一番に見つけた船と、人間に慣れた最高の状態で譲ってもらえる次の船の持ち時間が一緒なのは、正直どうなんだろう?最初の船にはもう少し時間をあげても良いのでは?と思ったりもしたけれど、とにかく「クジラを慣れさせる」という経験は、その日一番始めに親子を見つけないと出来ない経験なので、今回はその機会に巡り合えて、またその仕事を任せてもらえて、勉強になり、今後の自信にも繋がりました。※このような島の間をぬって、クジラを探します
同行していた現地ガイドのアルは、「もうブリーチさせないでね」と笑っていたが、「今回のルコ(私のニックネーム)のガイドはパーフェクトだった。まぁEASYなクジラだったけどね」と、褒めているんだかどうなんだか不思議なコメントをくれました。同日の午後は、私たちの乗船するストライカー号のスキッパーであったローのお兄さんのアリが見つけた親子が、North bayで泳げているというので、アリの次に泳いでいたマレスキング号から譲ってもらって一緒に泳いだが、朝のことがあったから「ここまで慣らしてくれてありがとう」と、いつもよりも感謝してクジラと泳いでいる自分がいました。
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