今回は、スロベニアの海辺の町を紹介することにする。リュブリャナから車で約一時間でスロべニアの海の玄関である地中海の町コぺルに着く。その道中に、ポストイナ鍾乳洞群があり、その延長は20kmに達する。
話は、海辺に戻るが、海の玄関口コぺルから路線バスで、イゾラ、ポルトロジュとリゾートタウンを過ぎ40分ほどで終点のピランに着く。これらのエリアは戦前までイタリアの属していた。だから、街並み、文化、料理にイタリアの影響が色濃く残っている。自分はその中でも、ピランに宿泊することにした。一時間もあれば町中を歩けるほどの小さな半島の先端にある町である。今もイタリアとの往来が多く、イタリアのトリエステから高速船で、わずか一時間で来ることもできる。ゴシック、ルネッサンス、バロックの建築群が港と広場を取り囲むようにたっている。その建築物が、ホテルであったり、安宿であり、レストランであったりする。海辺に面したレストラン街では、その日とれた海の幸をふんだんに使った最高に美味いイタリア料理がスロベニア価格でいただける。スロベニアの海辺のリゾートは、イタリア、スペインと違う時間と空気を楽しむには十分な魅力を備えている。
丘の上の教会に上ってみる。すると対峙するイタリアのトリエステから続くトリエステ湾の美しい景色とオレンジ色の瓦屋根のピランの町が見渡すことができる。イタリアの有名観光地とは違う、のどかな時間がそこには漂っている。
海と山の両方を楽しんだところで、リュブリャナに帰ることにする。ピランからバスで二時間強。ちょっと疲れた夕方に首都リュブリャナに着く。リュブリャナに着いたらリュブリャナの楽しみを!旅の疲れをいやすのは歴史的建造物に囲まれた川辺のカフェ群だ。値段も西欧に比べ安く、200円ほどでコーヒーをいただける。そこいらに個性を競ったカフェが町の規模以上にある。自分はいつも、カフェでの団らん用に東京では読まない小説を一冊もって来る。今回はカラマーゾフ兄弟の下巻。さぁお茶をしながら楽しむことにする!
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