筆者は、過去、ドイツ周辺の温泉地としては、ドイツ南西部のバーデンバーデン。チェコのカルロヴィバリなどに行っている。いずれも、オープンで明るい温泉地であるが、とは言えやはりヨーロッパの温泉って日本の温泉とは違うよなと思っていた。今回おとおずれたヴィスバーデンの場合、ちゃんと源泉という場所が上の写真のようにありそこで、66Cの温泉が湧出している。とてもリアルだなと思ったのは、ヨーロッパの温泉らしくない周囲に立ち込める強い硫黄臭があるところだ。おまけに、上下写真ともに有馬温泉の金泉をもほうふつさせるような茶色い温泉であるところだ。
この源泉から5分ほど歩いたところに1913年建造のカイザーフリードリヒテルメがある。
名前も、立派ではあるが、内部は実に外面と違い装飾的にできている。内部には、結構利用者がいたので写真が取れなかったが、フィンランド式サウナに始まり、ロシア式スチームサウナ、アイルランド式温浴、ローマ式浴場等、多くの浴室が用意されている。特に25mプールほどある、ローマ式浴場は明るく装飾も大きなファウンテンがあるなど、非常に豪華にできている。39度ほどの湯加減に、私もどっぷり30分ほど、つかってしまった。
もちろん、内部は、ドイツでは男女とも共用でみんな全裸である。みんなあまりに自然に入って、内部を歩いているので何も恥ずかしがることはない。若いカップルも多く見かけられ、特に裸に関するこだわりを感じさせない。
自分はローマ式浴場であったまると隣のスイミングプールで軽く泳ぐことを、2,3度繰り返し、とても充足感を味わうことができました。ちなみに料金ですが、一時間ごとにたった5ユーロという低料金だ。バスタオル等が必要であれば、その場で5ユーロで貸し出してくれる。体一つで行けるこの低価格の王侯の味わいテルメにぜひ、一度みなさまにもお訪ねいただきたい。
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