ローマの噴水物語

今回はイタリアのローマについて書かせていただくことにする。イタリアは自分が若い時から一番多く訪問してきている自分の一番好きな国だ。文化、観光、食事、人、ショッピングどれをとっても一番好きだ。だから、その気持ちが溢れすぎて、いままで文章に書くことさえむつかしかった。この国中の町や、リゾートを多く訪ねてきた。そんな中ローマは5年ほど前まであまり興味がなかった。なぜならイタリアの町の中でも大きい。ツーリスティな観光地があふれてるからだ。しかし、5年ほど前、ローマ出身の友人にバイクで連日回ってもらったことがある。そして、今まで自分が注意を払わなかった小さな街角の彫刻や広場について説明されるとがぜんローマが好きになった。その友人は教えてくれた。ローマを好きになるキーは「広場と噴水を憶えること」。そうすると今どこに自分がいて、その場所の歴史にも興味を持つからだという。ということで今回はローマの噴水に関しフォーカスさせていただくこととする。ただしトレヴィの泉は写真もあるが省くこととする。いつも観光客で混んでいるし、あんなスリがいそうな場所は自分の「ローマの噴水物語」にふさわしくないと思うからだ。

IMG_9176

一説にローマには5,000以上の噴水があるといわれている。大きなものから小さなものまで。派手やかに豪華に吹き上げるものからただ水道の蛇口だけみたいなものまで。ただどれをとっても何か妥協のないイタリア気質が自分を引き込む。ということで、豪華版からいくとやはりナヴォ―ナ広場の四大河の噴水。ダイナミックなポーズで大河を表す四人の男性が真ん中のモニュメントを取り囲んでいる構図は彫刻に興味がなくとも美しい。四大河とは、ドナウ、ナイル、ラプラタ、ガンジス川らしい。なんか共通点がないところが面白い。

IMG_9174

自分は同じナヴォ―ナ広場でも思い思いの表情のムーア人の噴水が好きだ。

IMG_9177

上記の写真はパンテオン前の噴水であるが自分は建物とのコントラストが好きだ。

IMG_9144

次はディオクレティアヌスの浴場跡前の共和国広場にあるナイアディの泉である。大きさもあるし吹上も強い。それぞれ四体の彫刻は、白鳥を掴む湖の妖精、川の妖精、海の妖精、地下水の妖精と何ともロマンチックな設定である。

IMG_9092次は

次は、友人がローマの夜景が見えるジャニコロの丘に連れて行ってくれた時みた巨大なガリバルディの銅像の前に立つ巨大な壁のような噴水だ。夜景を見にジャニコロを上ったときに楽しむとよいだろう。

IMG_9080

実は自分はなんでも巨大豪華より、シンプル、ささやか、あるいは身の丈ほどという表現に合うものが好きだ。上記の噴水はかつてローマの入り口であったポポロ門のあるポポロ広場のオベリスクにあるオベリスクの噴水だ.。ほかの噴水とは違う派手さはないが自分はポポロ広場が好きなので、なぜか惹かれる。

IMG_9112

次あたりからが自分の本当に好きな噴水たちだ。まず上記はベルニーニが手掛けたトリトーネの泉だ。トリトンの乗る二枚貝を支える四匹のイルカ。何とも日本人受けする構図ではないか。私は何となくこの噴水があるバルベリーニ広場が好きで、この広場のカフェでコーヒーを楽しむのが好きだ。

IMG_9091

次も自分の大のお気に入り、旧ユダヤ人街にある亀の噴水。名もない小さな広場が狭めの道から突然出てくる。そこにはこの落ち着いた色合いの噴水が静かにある。自分の好きなつつましさが表れている。イルカの上に四人の男。そしてその上にはなぜか亀。その面白い取り合わせもいい。

IMG_9120

この噴水は名前を知らない。道路を横切る時に目についた。四つ角の角に交差点に向かってあった。気が付くと、その交差点のすべての角に同じような噴水がそれぞれ向き合ってあるではないか。きっと名前のある噴水なんであろう。でも歩いていていきなり素晴らしい芸術が特に観光地にもならず道端にあるのがローマのマジックだなと思いながら歩きすぎていく。

IMG_9076

この上下二つの噴水も名前も何もわからない。ただ普通のビルの入り口や側面にある。ただの水飲み場のようなローマの泉。なぜかいつもそうして後ろ髪をひかれ写真をとる。

IMG_9108

自分はきっともうローマには10回ぐらい来ている。でも来れば来るほど新しい発見と興味を提供してくれる。噴水や広場以外にでも些細なテーマさえ決めれば、何日でも楽しめる歴史に裏ずけされた素晴らしい歴史文化都市ローマが好きだ。

 

TAKAO

OHAYO TAKAO

Luxury Traveler

More stories from this editor


旅先に持っていくカメラに一押しな motorola edge 50 pro

2024/7/10 968

最近毎月半分は海外生活を送っていますが、その度に持ち運びやすい高性能なカメラを求めています。ちなみに下のカメラは、Hover Air X1 Smart AIという99グラムのドローンが撮ったものです。新たなる自撮りです。 Read More

新しい発見の旅へ 「Dewar‘s Discovery Session 2023」

2023/11/10 1093

スコットランドとジャパンが融合したウィスキーカクテルイベントを楽しもう!6人の日本のバーテンダーが全国各地を旅してインスパイアされたカクテルを期間限定のイベントで楽しめる! 5大ウィスキーと言えば、スコッチ、アイリッシュ Read More

旅行の移動の時にも大活躍な完全ワイヤレスイヤホン『OpenFit – Shokz』

2023/5/17 2649

すごい!軽くて装着したのを忘れるくらいなのに、クリアな中音にすごく迫力がある重低音の音が魅力的で、「ながら聴き」にも最適な完全ワイヤレスイヤホン『OpenFit – Shokz』が登場しました! 『OpenFit – S Read More

外国人観光客が多く訪れる広島県の魅力!江田島・呉編

2023/5/16 2124

広島サミットに向けて、外国人観光客が多く訪れる広島県でおすすめのスポットをご紹介します。 まずは江田島。広島市から車で1時間弱かかりますが、豊かな自然が広がるリゾート地です。瀬戸内海の気候と豊かな海で育った牡蠣が有名で、 Read More